あらすじ
銀河の11%を支配する銀河統合帝国。その繁栄の中で、ある日ひとつの恒星が消えた。
爆発したわけでもない。崩壊したわけでもない。そこに存在していたという記録さえ、消えていた。
恒星物理学者エレナ・クロフォードは、この異常が偶然ではないことに気づく。
やがて銀河各地で、同じ現象が始まった。星が消える。惑星が消える。人々が消える。
そして帝国が隠していた、18年間に及ぶ「ある記録」が明らかになる。
辺境の兵士レオン・アルヴァレスは、故郷を守るため戦場へ向かう。
そこで彼を待っていたのは、人類がこれまで一度も遭遇したことのない敵だった。
その敵は侵略してこない。征服もしない。ただ、文明そのものを消していく。
そして敵は、なぜかレオンの名前を知っていた。
これは、人類が銀河を支配するまでの物語ではない。銀河を支配した人類が、その代償として何を失ったのかを知る物語である。