あらすじ
何気なくつけたテレビに映った、一人の男。
「私は、この國のことを愛しています」
慈愛に満ちた声でそう語った男は、この國にとって「邪魔なもの」をすべて排除すると宣言する。
その直後、首都が何者かによって占拠された。
主人公は混乱から逃れるため、国外へ出ようとする。しかし空港も港も封鎖され、通信は次々と断たれていく。さらに、誰にも知られていないはずの逃亡計画までもが、何者かによって阻止されていく。
やがて主人公は気づく。
これは単なるテロではない。
この國そのものが、巨大な檻へと変わり始めているのだ。
そして、あの男が言った最後の言葉が、主人公の頭から離れない。
――「私たちは、哀国奴」
敵はどこにいるのか。
誰を信じればいいのか。
そして、この國にとって本当に「邪魔なもの」とは、一体何なのか。