あらすじ
男なのに、毎月「産む」。
セレノと呼ばれる種族の男たちは、身体の中で魔力を育てる。
数日かけて大きくなる魔力。
重くなる身体。
そして形成が終わったとき、彼らはそれを身体の外へ「産み落とす」。
生まれるのは、子供ではない。
淡い光を宿した、魔力の結晶――月晶。
軽く済む者もいれば、形成中ずっと寝込む者もいる。
排出に何時間もかかる者もいれば、終わった途端に意識を失う者もいる。
それでも彼らにとっては、毎月繰り返される日常だった。
月晶を産む男たちと、その身体を支える晶守たち。
そして、彼らが集まる場所――月晶館。
これは、そんな彼らの身体と日常を描くオムニバス。