あらすじ
高校入学を機に、学校の近くにある祖母の家へ引っ越した生方理久。
勉強も運動もそれなり以上。見た目にも恵まれている。
そんな理久には、一つだけ致命的な弱点があった。
――女子を前にすると、めちゃくちゃ緊張する。
彼女いない歴は当然、年齢と同じ。
高校ではせめて女子と普通に話せるようになりたい。
そんなささやかな目標を立てて迎えた、入学初日。
学園の女子寮が、老朽化した電気設備の漏電によって火災を起こした。
幸い怪我人はいなかったものの、寮は使用禁止に。
行き場を失った新入生たちの一時的な受け入れ先として選ばれたのは、かつて学園の女子生徒を預かる指定下宿だった理久の祖母の家だった。
やってきたのは五人。
鷺沢依奈。
皆瀬茉白。
生熊奏乃。
志波乃々花。
杵築怜衣。
入学早々、校内でも噂になるほど目立っていた美少女たちだった。
「……五人?」
ただでさえ女子と話すだけで緊張するのに。
朝起きればいる。
一緒に飯を食べる。
同じ家に帰る。
風呂も洗面所もリビングも共同。
しかも彼女たちも理久も、全員高校一年生。
こうして始まったのは、期間限定のはずの7人暮らし。
――そして一か月後。
女子寮に代わる新しい住居が決まり、五人はこの家を出ていく――はずだった。