あらすじ
月が空から消えた夜。
九歳の少女ユナは、庭で不思議な光を放つ小さな石を拾う。
それは、三日月の形をした「月のかけら」だった。
『やっと見つけた』
どこからともなく聞こえてきた声が、ユナに告げる。
――月を探して。
町外れの古い時計店。
銀色に光る不思議な道。
そして、夜のあちこちに残された、誰かの記憶。
月を探して町を歩くうち、ユナは少しずつ、この町と月にまつわる不思議な物語へと足を踏み入れていく。
月がなくなった理由は?
「月守り」と呼ばれていた人々は、何を見ていたのか?
そして、月のかけらがユナを選んだ理由とは――。
これは、月のない夜に始まった、小さな少女の不思議な冒険の物語。