あらすじ
人魚姫に転生した。
――と気づいた瞬間、私は思った。
「いや、これ負け戦じゃん。撤退!」
王子様は別の女性を好きになる。
声を失う。
歩くたびに足が痛い。
しかも、愛されなければ最後は泡になる。
……そんな人生、選ぶ必要ある?
私は王子様を助けた。
でも恋はしない。
代わりに、自分で海の領地を持つことにした。
優秀だけど「哺乳類だから」と敬遠されていた大きな補佐役。
薬の魔女との取引。
海の幸を陸へ、陸の品を海へ。
「海の物を売って、陸の物を買えばいいじゃん!」
そうして始まったのは、恋愛とは無縁の領地経営と交易だった。
……の、はずだった。
「姫様、それは国交です」
「交易だけど?」
人魚姫には、泡になっている暇なんてない。
※※本作は小説家になろうにも投稿しています。