あらすじ

「犯人を見つける必要はありません。死んだ人が、誰に殺されたかったのか。それだけ教えてください」 葬儀を取り仕切る白鷺澪、二十九歳。美しく、人の心に遠慮なく踏み込む彼女には、葬式に来た人間の嘘を見抜くという奇妙な評判があった。 ある日、資産家・久我山宗一郎の葬儀を担当した澪は、遺族を前に告げる。 「この中に三人います。故人の死を望んだ人。自分が殺したと思っている人。そして、殺していないのに、殺したと思わせたい人」 事故死として処理されたはずの事件。しかし、消えた遺言書をきっかけに、遺族の証言は次々と食い違い始める。 やがて澪は気づく。 「この事件、犯人を探すと間違えます」 そして事件の裏には、十年前に彼女の母親の葬儀で起きた「ある嘘」と同じ構図が隠されていた。 死者ではなく、生きている人間の嘘を暴く女が、葬儀に隠された真実へ迫る。

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小説を読もう2026/10/05
  • 現在の作品葬式では、嘘をついてください。