あらすじ
大人気乙女ゲーム『ラブ・オブ・ディスティニア』の世界に転生した私。
しかも悪役令嬢ではなく、イケメンたちとの身分差恋愛を成就させ、華麗なる玉の輿を掴むはずの主人公、リセ・マリエに!
普通なら勝ち組確定の転生先――だったんだけど。
「───いや、この世界で王子様と恋愛とか無理でしょ!?」
あくまでここはゲームではなく、身分差がガッチガチに存在するマジモンの異世界貴族社会。
王子様の「身分なんて気にせず話しかけてくれる」は下級貴族からすれば恐怖でしかなく、顎クイも壁ドンも現実でやられれば普通に怖い。
おまけに王子には、すでに婚約者までいるわけで。
ゲームでは主人公をいじめ抜く嫌な女だったはずの悪役令嬢アリアーヌも、実際に会ってみれば――あれ? この人、むしろ主人公の無礼を必死にフォローしてくれてたんじゃない?
二次元では胸キュンだった乙女ゲームのお約束を、現実の距離感と身分制度で見直してみたら、イケメン攻略キャラより悪役令嬢のほうが圧倒的に魅力的なんですけど?
これは恋愛フラグから全力で逃げたい主人公が、攻略対象の王子様ではなく悪役令嬢に攻略され、やがて彼女の破滅の運命をひっくり返そうと決意するまでのお話。