あらすじ
天使の加護を受ける王家が治める、セラファン王国。
その王太子レオナールには、五歳時から決められた婚約者がいた。
遠国ホーフダルに生まれた少女、アンジェリーヌ。
白金の髪と、不思議な花のような瞳を持つ彼女とレオナールは、幼い頃から十日に一度、夢の中で会い続けていた。
十五年。
現実では一度も会えないまま、二人は互いを知り、互いを待ち続ける。
だが、ようやく訪れた再会は、政変の渦中だった。
囚われ、傷ついたアンジェリーヌを、レオナールは従兄弟たちとともに救い出す。
そして彼女をセラファンへ迎えたその日から、王国の未来もまた大きく動き始めた。
傷ついた心と身体の回復。
王族としての教育と社交。
王家を取り巻く婚姻と秘密。
諸国との外交、領地と国境、内政改革。
そして、千年に一度の大祭。
レオナールとアンジェリーヌだけではない。
共に育った王族たち、それぞれの伴侶、彼らを守る天使たち。
多くの人々の縁が重なり、一つの王国の時代を形作っていく。
十五年越しに現実で出会い、十八年の婚約を経て夫婦となる王太子と少女。
これは、数百年に一度生まれる“愛し子”を中心に、
天使と王族と、その家族たちが紡ぐ王国の物語。
――おかえり、愛し子。
※一部に監禁・暴力・負傷などの描写があります。
※恋愛を軸に、王族・家族・内政・外交などを描く長編王国ファンタジーです。
※完結まで執筆済み。毎日1話更新予定です。