あらすじ
乙女ゲームの世界で目覚めて五年。ハイレーナことハナはついに第二王子ウイレムから婚約を申し込まれる。攻略対象は誰一人闇堕ちしていない。
これで、やっと元の世界に帰れるーーはずだった。
ゲームは終わったのに、帰れない。
攻略対象たちはそれぞれの道へ進み、学院には自分の居場所がない。
ゲームが終わったあとも、ハイレーナの人生だけは続いていく。
「元の世界へ帰る」ことだけを考えて過ごしてきたハナは、初めて自分のこれからと向き合う。
ずっと避けてきた父との関係。
亡くした母のこと。
そして、自分の中に残るハイレーナの記憶。
学院を卒業したら、どうやって生きていくのか。
自分は何が好きで、何をしたいのか。
やがて王立図書館で「ウォード」と呼ばれる不思議な結晶の研究に触れた彼女は、ものを作り、知らないことを知る面白さに惹かれていく。
これは、乙女ゲームのエンディングの、その先の物語。
誰かに選ばれるためではなく、自分の人生を自分で選び、やがて一人の研究者として歩き始めるまでの成長物語。
※本作は、以前公開していた『私、乙女ゲームのヒロインでした』を全面的に改稿した改訂版です。