あらすじ
毒親によって強引に婚約させられ、伝統ある香道流派『華香流』の屋敷に「行儀見習い」として売られた私・ありさ。
次期家元・武田義彦は私をただの都合のいい玩具にしようと狙うが、私は「吉日」の迷信と知性を盾に、彼との肉体関係を拒み続ける。
敵は私を「世間知らずの二十歳の看護生」と高を括り、警戒すらしていない。
だがその裏で、私は密かに動いていた。
日陰者として虐げられていた天才調香師・陽樹と手を組み、過去七年間の不正伝票と、武田が企む二億円以上の横領を暴き出していく。
焦りを募らせた武田は、ついに深夜、力づくで私を手にかけようと自室へ忍び込んでくるが――
彼を待っていたのは、奴が愛用する自慢の香水と反応して身体を麻痺させる【反逆の調香】だった。
「私を買い叩いたこと、後悔させてあげる」
体を開くことも、屈することもなく。
賢い女の知的な復讐劇が今、幕を開ける。