あらすじ

県立鳴沢女子高校。 羽田紬、星野彩、桐島凛。 二年生になってから仲良くなった三人は、昼休みになると、校庭の大銀杏の下に集まっていた。 山登りの帰りに買った、おそろいのモモンガのキーホルダー。 くだらない話をして、笑って。 この時間が、ずっと続けばいい。 三人とも、そう思っていた。 ――けれど、秋。 紬の頭の中に、あるはずのない声が響いた。 〈私がいなくても、二人は困らないんだ〉 それは、彩の心の声だった。 やがて彩にも、凛にも、互いの「言葉にできなかった気持ち」が聞こえるようになる。 嫌われたくない。 重いと思われたくない。 必要とされたい。 本当は、寂しい。 仲良しだからこそ言えなかったことが、心の中からあふれ出していく。 三人の友情は、少しずつ壊れていく。 それでも――。 校庭の大銀杏の下で、三人はもう一度向き合う。 これは、誰かに好かれるために自分を消していた少女たちが、 「自分の言葉」で大切な人に気持ちを伝えられるようになるまでの物語。 春、夏、秋、冬、そしてもう一度、春。 三人の「いつか」が、始まる。

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エブリスタ2026/09/25
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