あらすじ
西暦2055年。人間とヒューマノイドが共存する社会。
警視庁の音声心理分析官である「私」には、人の声が色として見える特殊な共感覚があった。
怒りは赤、悲しみは青、幸福は金色。
ある日、長年つきまとっていた女性を刺した男が逮捕される。
「これでようやく、彼女は僕だけのものになったんです」
男の声は、まばゆい黄金色に輝いていた。
ところが、被害者の女性を事情聴取した私は、奇妙な現象に遭遇する。
彼女の声には、何の色もなかった。
その違和感を追ううちに、私は事件の裏に隠された秘密と、自分自身に関わる思いもよらない真実へと近づいていく。
――あなたの声は、何色ですか。