あらすじ
名画に描かれた女性たちが生きている。そんな世界観の物語です。
第一章はピエール=オーギュスト・ルノワール作「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」
一枚の名画が、見知らぬ世界への扉を開いた。
大学生の松本颯真の部屋に飾られた、ルノワールの名画《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》。
ある夜、颯真は不思議な体験をする。
目を覚ますと、そこは石畳の街並みと、楽しげな人々の笑い声に包まれた、どこか懐かしい異国の街だった。
そこで出会ったのは、ジャンヌとエステルという二人の姉妹。
穏やかで優しい姉と、明るくまっすぐな妹。二人と過ごす時間は、颯真にとって、現実では味わったことのない特別なものになっていく。
けれど、ここは本当に存在する世界なのだろうか。
名画の中で始まった、不思議な出会い。
そして、三人の心に少しずつ芽生えていく想い――。
絵画の向こう側で、颯真を待ち受けているものとは。
幻想的な名画の世界を舞台に描く、切なくも温かな恋の物語。