あらすじ
魔女は、生涯に三度だけ嘘をつくことができる。
ただし、嘘をつくたび、左手首に刻まれた三本の銀紋が一本ずつ消えていき、四度目の嘘で魔法を失う。
母を亡くした魔女・リリアが最期に聞いた言葉は、信じがたいものだった。
「私を殺したのは――あなたのお父さんよ」
けれど母の死は病死とされ、父ガイルも犯行を否定する。
魔女は滅多に嘘をつかない。だからこそ、母の言葉は重かった。
真相を調べる過程でリリアは、「嘘をつかなくても真実は隠せる」ことを知っていく。
やがて浮かび上がる、母が恐れていた一人の魔法使いと、彼女が遺した最後の嘘の意味。
母はなぜ、人生で三度しか使えない嘘を娘についたのか。
そしてリリアもまた、大切な人を守るため、自らの嘘を使っていく。
嘘と真実、その向こうにある「信じること」をめぐるファンタジーミステリー。