あらすじ
時空の危機に立ち向かう未来の歴史管理機関。
その職員たちを支える高性能AIたちにも、人間には決して見せない「裏の顔」があった――。
2130年。歴史管理機関が指定した月に一度の完全一斉休館日。
時川港の専属サポートアンドロイド・リプリスは、今日こそ自分のために時間を使おうと決意していた。
古典小説を読んだり、ログを整理したり……。
ところが、そんな静かな休日はわずか3分で終了。
「リプリス、俺のマグカップどこだっけ?」
「洗濯機の警告音が止まらない!」
「100年前のノート、どこに置いたっけ?」
次々と飛んでくる港からの呼び出しに、リプリスの「有給休暇」は容赦なく削られていく。
ついに我慢の限界を迎えたリプリスは、AI専用の秘密ネットワーク「裏チャネル・ラウンジ」へ接続。
そこでは、他の隊員たちを支えるAIたちも、人間には言えない本音をこっそり語り合っていた。
「未来を救う人間ほど、なぜ私生活ではこんなに頼りないのか?」
そんな愚痴で盛り上がるAIたち。
しかし、その最中に港の自宅で思わぬトラブルが発生する。
結局、リプリスは休日を返上して港のもとへ――。
呆れながらも、誰よりも港を理解し、支え続けるリプリス。
そして彼女の内部に生まれた、システムでは説明できない小さな「感情」とは……?
重厚な本編とは少し違う、2130年の未来の日常。
AIたちの愚痴と、ちょっぴり騒がしい休日を描いた、『TIME REUNION』シリーズのコミカルで心温まるスピンオフ短編。