あらすじ
<あらすじ>
高二の春、三年分の勇気を使い切って告白した菜緒に、湊は言った。
「ごめん。好きな人がいるから」
その一言に傷ついた菜緒が立ち直ろうとしていた一週間後、今度は湊の方から切り出してきた。
「俺の恋愛の練習相手になってくれないか」
菜緒は怒る。
「私、振られたんだけど」
それでも菜緒が了承した理由は、自分を振った湊の「好きな人」が誰なのかを突き止めるためだった。
一ヶ月で恋愛の「練習」は終了。
—そのルールのもと、湊の手をつなぐ練習、「好き」と言う練習が始まった。
<登場人物>
【水瀬菜緒】
普通の女子高生。人の気持ちに敏感すぎて、自分の本音はいつも「仕方ない」と飲み込んでしまう。中学から三年間、同級生の瀬名湊に片想いしている。
【瀬名 湊】
バスケ部エースで学校の王子様。誰にでも優しいが、告白はすべて断ってきた。好きになるほど相手を束縛したくなる自分の「重さ」を恐れており、それが恋愛から逃げ続ける理由になっている。
【一ノ瀬美玲】
湊の二歳上の知人。湊の本心を唯一知るさばさばした姉御肌の先輩。
【日向 蒼】
菜緒の隣のクラスの転入生。感情を言葉にするのが上手く、菜緒に好意を抱く。
【柊 悠真】
湊の親友。湊が告白された日の真実を知っている。
【木下莉子】
菜緒の親友。菜緒の性格の弱い部分を理解している。