あらすじ
「父が、困った時はあなたを頼れと」
山奥で隠居生活を送っていたジル・ブラック。彼のもとに、ある吹雪の夜、ひとりの姫が訪ねてくる。
へレイア王国の王女アメリア。彼女の父は昨晩、何者かに殺されたという。
隣国メドリードでは、二人の王子が王位を争っていた。女王が下した裁定はただひとつ。
「先に愛する者と結婚した者を、次の王とする」
王位を望まぬ兄王子フィルバートと、兄の命を狙う弟。アメリアが兄と結ばれなければ、両国の平和は崩れ去る。
残された時間はわずか。追手は暗殺者の群れ。
かつて二人の王の悪友だった男が、ため息まじりに再び剣を背負った。