あらすじ
長年、売れない役者として下積み生活を続けてきた男。
ようやく代役として初舞台に立てることになった――その矢先。
劇場へ向かう途中、バナナの皮で滑り、女子高生に突き飛ばされ、そのままトラックに轢かれて死んでしまった。
あまりにも報われない最期を迎えた男に、神は新たな人生と一つのスキルを与える。
転生した先は、魔物やダンジョンが存在する異世界。
そして与えられたスキルは――『演劇』。
一度見た人物を『演じる』ことで、その人物の能力を再現できるというものだった。
「だったら、この世界で一番強い奴を演じれば、いきなり最強じゃないか!」
前世では何年も下積みを続け、それでも主役にはなれなかった。
だから今度こそ、脇役なんかで終わるつもりはない。
目指すは、最初から世界最強。
ただし一つ問題がある。
最強の人物を演じたところで――本人がいる限り、自分は二番手なのでは?
「……それじゃ主役になれないじゃん!」
前世では舞台に上がれなかった男が、異世界という舞台で本物の主役を目指す。
役者カールの第二幕が、いま始まる。