あらすじ
誰かを好きになることが、こんなにも自分を変えてしまうなんて知らなかった。
仕事で出会った、少し年上のあなた。
最初はただ、話しやすくて、気になる人だった。
もっとあなたのことを知りたい。
何を考えているのか、何を望んでいるのか。
誰にも見せないあなたのことまで、理解したいと思った。
だから、もっと近くにいたかった。
あなたのいちばん近くで、
同じものを欲しがって、
同じ時間を過ごしたかった。
そのためなら、私はいくらでも背伸びできると思っていた。
ただ現実は背伸びしたらその分だけ苦しかった。
同じものを欲しがり、
同じ時間を過ごせたことが幸せだった。
――それが、私にとって最大の不幸になるとも知らずに。
これは、ひとりの男性を好きになり、
その人をもっと知りたい、もっと近くにいたいと願った私の、
長くて、短い四ヶ月の物語。
あの四ヶ月は、私の人生でいちばん長くて、いちばん短い夢だった。