あらすじ
聖女に毒を盛った悪役令嬢として、三か月後に処刑される。
そんな未来を夢に見た薬師ユリアは、王太子との婚約も、王宮の薬園も離れることにした。
毒草にしか魔法を使えない彼女を、王都では誰も必要としていない。
けれど、逃げる途中の市場で、熱に苦しむ小さな竜を見つけてしまう。
持っていた青い毒草で応急の手当てをしたユリアを、黒い竜へ姿を変える男性が北の国へ連れていった。
そこは、人と竜が暮らす温かな薬園の国。
危険だと笑われた毒草は竜の薬となり、助けた子竜は彼女の袖を掴んで眠る。
しかも、一緒に焼き芋を分けてくれた親切な男性は、この国の竜王レオニスだった。
ユリアの育てた青い花が、王の魔力に触れて鳴く。
花嫁候補にならないかと聞かれても、今はまだ薬師として、自分の居場所を確かめたい。
そんな彼女の前に、王宮から逃げてきた聖女と、竜の国の熱を奪う儀式の秘密が現れる。
毒草の薬師、熱のある子竜、少し過保護な竜王様。
失うはずだった未来を選び直す、事件も恋も最後まで決着する全18話完結の異世界恋愛。