あらすじ
「お前はもう必要ない。今日限りでパーティーを抜けろ」
勇者パーティーで魔法使いを務めていたアレンは、ある日突然、仲間たちから追放された。
理由は単純だった。
攻撃魔法をほとんど使わず、補助魔法ばかり使うアレンを、勇者たちは「役立たず」だと思っていたのだ。
「分かった。今まで世話になったな」
引き止めることも、言い訳することもなく、アレンは一人で旅に出る。
――だが、勇者たちは知らなかった。
アレンが使っていた補助魔法は、遥か昔に失われた古代魔法。
身体能力を極限まで高め、魔力を増幅し、傷すら瞬時に癒やす――世界に存在するどんな魔法よりも強力な魔法だった。
そしてアレン自身も、自分が世界最強の魔法使いであることを知らなかった。
「もう誰かのために戦うのはやめよう。これからは自由に生きる」
そう決めたはずだった。
しかし旅の途中、魔物に襲われる村を見つけたアレンは、困っている人々を放っておけず、無意識のうちに古代魔法を使ってしまう。
その結果――
「今の魔法……一体、誰が使ったんだ?」
世界中で、正体不明の最強魔法使いの噂が広がり始める。
一方その頃、アレンを追放した勇者パーティーは、少しずつ異変に気づいていた。
「……もしかして俺たち、とんでもない奴を追放したんじゃないか?」
これは、役立たずと勘違いされて勇者パーティーを追放された魔法使いが、自由な旅の中で仲間と出会い、自分の本当の力と世界の秘密を知っていく物語。