あらすじ
魔法を一発撃つたびに、経験値をごっそり持っていかれる。
そんな呪いを食らったLv99の令嬢エリスは、今日も魔法を撃たない。ケチと言われても、本人いわく「節約」である。
十五の春、学院で濡れ衣を着せられて、ついたあだ名は『蜘蛛姫』。そのとき証人席で泣いていた同級生が、いまや国じゅうに拝まれる聖女様だ。
魔王を倒した祝勝会で、その聖女様が配った祝杯をひと口。目が覚めたら仲間はちりぢりで、自分には呪いがついていた。
だから戦うのは、喋る呪具たちと罠。敵の腕前をつい褒めるドクロに、面食いの鎖の腕輪、爆発の音が大好きな素焼きの壺。にぎやかすぎる相棒たちと、聖女様の刺客を返り討ちにしていく。
刺客の剣の鞘には、聖女様の紋章。
奪われた経験値は、一滴残らず取り立てる。足りない分は、聖女様の一生ぶんで払ってもらおう。