あらすじ

教室ごと異世界に召喚された。 クラスの中心の宝来は〈勇者〉、その取り巻きは〈剣聖〉と〈聖女〉。俺、月岡透吾のスキルは〈写し〉。見た物をそのまま紙に写せるだけ。 「おまけじゃん」と宝来が笑い、王は俺に銀貨三枚を握らせて城から追い出した。 その夜、俺は召喚の間に忍び込んで、床の魔法陣を写した。写して、気づいた。 ——この陣には、帰り道がない。 「魔王を倒せば帰れる」は嘘だった。王国は最初から、誰も帰す気がない。 俺は写した陣を裏返して、もう一枚描いた。小石が一つ、日本へ飛んでいった。 そう、帰り道を描けるのは、俺だけとなったのだ。 さて。最初に「帰りたい」と言いに来るのは、誰だろう。

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カクヨム
カクヨム2026/10/04
  • 現在の作品クラス召喚で「お前はおまけ」と笑われた俺、帰りの魔法陣は俺にしか描けません