あらすじ
第八王女リリアーナ・プレイングは、王位争いにも政治にも興味がない。
望むのは、誰にも邪魔されずに昼寝をしながらのんびり暮らすことだけ。
しかしある日、国王から突如としてボーリング地方の統括代官を命じられる。期間は一年。成果を出せなければ廃嫡という厳しい条件付きだった。
仕方なく地方へ向かったリリアーナだったが、そこで目にしたのは、問題だらけの現実だった。
帳簿と実態が合わない公共事業。
誰も責任を持たない行政。
確認されないまま進む仕事。
そして、「昔からこうだから」と放置され続けた数々の課題。
けれどリリアーナには正義感も理想もない。
ただ一つあるのは、
「同じ問題で何度も仕事をしたくない」
という強い思いだけだった。
だから確認する。
だから記録を残す。
だから仕組みを整える。
そして、二度と同じ面倒事が起きないようにする。
問題を一つ片付けるたびに、なぜか新しい問題が見つかり、仕事はどんどん増えていく。
果たしてリリアーナは、一年間を無事に乗り切り、憧れののんびり生活を手に入れることができるのか。
これは、働きたくない王女が、楽をするために本気で働いた結果、本人意図しない事態になっていく物語。