あらすじ

叔母の玲奈から届くメッセージに、美世は小さな違和感を覚えていた。 以前は短かった文章が、妙に丁寧になった。 深夜でもすぐに返事が来る。 そして、いつの間にか「笑」や絵文字を使わなくなっていた。 玲奈は元IT企業勤務。 現在はAIに仕事を任せ、家事も機械にやらせているという。 そんなある日、母が玲奈から「家庭用の酸素カプセル」を勧められたと話す。 なぜ、玲奈が突然そんなものを? 疑問を抱いた美世は、叔母の家を訪ねる。 そこには、家事をするロボットと、姿を見せようとしない玲奈がいた。 そして廊下の奥には、以前はなかった一つの扉。 その向こうから聞こえてくる、一定の機械音。 「そこには入らないで」 玲奈はそう言った。 だが、その扉を開けた美世が見つけたものは――。 三年前から稼働している生命維持装置。 その中に眠る、干からびた人間の身体。 そして、今もなお美世に語りかけてくる玲奈の声。 三年前、玲奈の身に何が起きたのか。 そして、今、美世に話しかけている「玲奈」は、本当に玲奈なのか。 答えを知ったとき。 美世は、自分自身についても疑わなければならなくなる。 【登場人物たち】 【美世】 高校生。 叔母の玲奈とは幼い頃から仲がよく、二人だけの思い出も多い。 最近、玲奈から届くメッセージに違和感を覚え始める。 疑問を放置できない性格が、三年前に隠された秘密へと彼女を導いていく。 【玲奈】 美世の叔母。 以前はIT企業に勤めていたが、三年前に会社を辞め、現在は自宅で仕事をしている。 AIや家事ロボットを積極的に利用し、人間がやることを減らす生活を送っている。 美世を気にかけているようだが、その言動には少しずつ奇妙なズレが生じている。 【美世の母】 美世の母親。 玲奈とは姉妹。 玲奈から勧められた酸素カプセルを購入する。 美世にとって身近で安心できる存在だが、物語が進むにつれて、その「安心」そのものが揺らいでいく。 【家事ロボット】 玲奈の家で家事を担当しているロボット。 掃除、料理、飲み物の準備などを淡々とこなす。 感情があるようには見えない。 しかし、玲奈の家に関するある指示だけは、三年前から守り続けている。

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カクヨム
カクヨム2026/10/04
  • 現在の作品叔母は家にいる