あらすじ
この学校には、奇妙な怪談がある。
夜になると、心を持った人体模型が校内を歩き回るという。
「カツン、カタン」
その夜も、人体模型はいつものように学校の中を歩いていた。
しかし、二階で彼が見つけたのは、見たこともない光る円だった。
好奇心からその中へ入った人体模型は、見知らぬ石造りの部屋へと転移してしまう。
そこにいた人々は、彼の姿を見るなり恐怖に叫んだ。
そして――人体模型は、騎士によって首を切られた。
だが、それで終わりではなかった。
目を覚ますと、そこは大量のモンスターの死体が集められた場所。
しかも、彼にはもう身体がない。
それでも彼は動くことができた。
転がり、念じ、死体を集める。
やがて人体模型は、自分自身の身体すら失いながら、奇妙な姿へと変わっていく。
一方、人体模型を召喚したメテオ王国でも、異変が起きていた。
そして、彼が消えた学校でも――。
人体模型はなぜ召喚されたのか。
そして、彼が「消えた」あと、学校では何が起こるのか。
これは、夜の学校から消えた一体の人体模型と、彼が巻き込まれた奇妙な世界の物語。