あらすじ
花火師エマは、三年間婚約していたヴィクトルから告げられた。
「結婚したら、花火の仕事はやめてほしい」
商会主の妻が火薬まみれで工房へ出入りするのは困る。
危険な仕事を続ける必要もない。
けれどエマにとって、花火は結婚までの暇つぶしではなかった。
二人は婚約を解消した。
それから六週間。
町最大の秋祭りで、百五十発の花火を任されたエマは、点火直前に風向きの変化へ気づく。
予定時刻を守るか。
観客を待たせてでも、安全を優先するか。
そんな彼女の判断を誰よりよく知っているのは、幼なじみで火消し組のロイだった。
そして彼には、祭りが終わったら聞かせてほしい返事がある。
花火師×婚約解消×幼なじみ×程よいざまぁ×お仕事恋愛。
一話完結です。