あらすじ
土曜の始発。
僕は電車のドアに鞄を挟まれたまま、目的の駅を通り過ぎていた。
鞄の中には、二週間前に知り合った「隕石売り」の男から預かった銀色の箱。
本当ならその朝、ライブハウス《big bridge》で、オーナーの大橋という男に渡すだけだった。
けれど大橋は、僕が着く前に撃たれた。
銀色の箱。
十四年前、川で拾われた二つの石。
欠けた古いピック。
そして、九年前に姿を消した一人の少年。
無関係に見えたものが少しずつ繋がるとき、あの土曜日の朝に起きたことも、違って見え始める。
音楽と石と、少し妙な人たちをめぐるミステリー。