あらすじ
醸造は得意、説明は専門用語だらけ。二十八歳の真柴航が営む小さなワイナリーは、今日もワインが売れない。閉店前の試飲室に現れたのは、異世界で命を落とし、現代日本で新しい成人の身体を得たサキュバス、ミレイアだった。
元宮廷接客係の彼女は、人を笑顔にする天才。ところが増えるのは写真ばかりで、肝心の瓶は棚に残ったまま。料理、予算、一緒に飲む相手。客の食卓を知るところから、二人の試飲室づくりが始まる。
好かれる役はお手のものなのに、普通の「ありがとう」には赤くなる。そんな彼女と不器用な醸造家が、もう一度選んでもらえる一本を探す、お仕事ラブコメ。