あらすじ
神様はいる。
でも、壊れる。
だから十八歳のノアは、祈るのではなく――神を直して旅をする。
橋、井戸、炉、水路。
この世界では、人々の暮らしを長く支えたものが、やがて意思を持ち「神」になる。
そして神が壊れれば、人の暮らしも壊れていく。
ノアの仕事は「神修復師」。
現場を見る。
人の話を聞く。
古い記録を調べる。
壊れた器を直す。
そして、その神が本当は何を担っていたのかを突き止める。
そんな旅の途中、ノアは崩れた祠で一柱の神と出会う。
名前を知らない。
何の神なのかも分からない。
どの土地に属していたのかさえ覚えていない。
欠けた古い銘板から、ノアは彼を「エル」と呼ぶことにした。
本来の役目さえ見つければ、この神も直せる。
そう信じていたノアに、エルは問いかける。
「元の私って、今の私より大事?」
壊れたものを元通りにすることは、本当に「救う」ことなのか。
神を直す少女と、どうしても直せない神。
二人が各地の壊れた神々と向き合いながら、
「直すこと」と「救うこと」の違いを探していく、
女性主人公×お仕事×バディの異世界ファンタジー。
※全40話・第1巻完結まで毎日更新予定。