あらすじ
人の感情が、色に見える。
でも、その人が何を望んでいるのかまでは、分からない。
自分の色だけが見えない高校生・ハルは、それでも誰かの役に立とうとする。
幼なじみのミズキと再び隣の家で暮らし、ユウトやタイチと昼の机を寄せる日々。転入生のアカネが加わり、ひとりで絵を描くソウも交えて、六人は美術展示のための共同の掲示を作り始める。
皆の絵を一枚に並べたい。困っている友達には、先に手を貸したい。
けれど、ハルが良かれと思って決めたことは、相手の「やりたくない」を置き去りにしてしまう。見えていたはずの色と、届かなかった言葉。そのずれは、美術室の長机だけでなく、いつもの昼休みにも影を落としていく。
助けること。謝ること。聞かずに待つこと。
同じ気持ちになれなくても、関係を終わらせずにいられるのだろうか。
これは、他人の気持ちを決めつけず、もう一度会いたいと言うまでの物語。