あらすじ
所持金三文。兵は二人。
城も領地も、仕える主君さえいない。
滅びた尼子の国を取り戻すと決めた戦国武将・山中鹿介には、一つだけ切り札があった。
異能《八苦見》。
見えるのは、八通りの敗北。
突撃すれば討死。逃げれば追撃。籠もれば兵糧切れ。
勝つ方法? そんな親切なものは見えない。
なら、負け方を読み解いて、九つ目の道を作ればいい。
菓子好きの若君を主君に迎えたら、まず兵の少なさに呆れられた。
「二人!? それ再興じゃなくて散歩じゃないですか!」
財布を握る娘と、口の悪い凄腕傭兵も加わって、護衛と商売で軍資金稼ぎ。
村を立て直し、人を集め、強大な毛利軍に挑んでいく。
金と兵糧と仲間を武器に、勝てないはずの戦をひっくり返すために。
目指すのは、故郷の奪還。
そして、主君も自分も殺される未来を変えること。
八つの未来が全部敗北なら、九つ目は俺たちで作る。
三文から始まる、戦国逆転ファンタジー。