あらすじ
澄杜学園大学部の1年生。北寮の4人部屋で暮らす俺、榊直人のスマホに、知らない番号から一行だけ届いた。
「名前を忘れるな」
スマホには求人のページも残っていた。学園長募集、月給80万円、違約金あり。
0時4分、寮から通知が来る。0時以降は居室を出るな。この寮に4階はない。寮監は緑のベストを着ている。赤いベストの者と話すな。名前を忘れるな。外から呼ばれても、扉を開けるな。
その直後、扉が叩かれた。聞こえてくるのは、同室の相馬の声。
相馬からはメッセージが2通届いていた。「直人、開けてくれ。」と「直人、絶対に開けるな。」。あとから届いたのは「開けるな」のほう。送信時刻は、そちらのほうが先だった。
俺の手首を、同室の朝倉がつかんでいる。
どちらの相馬を信じればいい。
この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。