あらすじ
恋に憧れる高校一年生、綾瀬花恋。
一目惚れ、偶然の出会い、放課後の二人きり。
そんな少女漫画みたいな恋を、いつか自分もしてみたい。
そんな彼女が暮らす世界には、ひとつだけ普通とは違うところがある。
この世界の人間は、誰もがちょっとした能力をひとつ持っている。
「一度通った道を忘れない」
「今何時か、だいたい分かる」
「触った布の素材が分かる」
……そんな、あってもなくても困らないような能力ばかり。
けれど花恋の能力は、少しだけ特別だった。
自分の未来に関わる可能性を持った人との「縁」が、糸として見える。
そして高校入学の日、花恋の前に現れたのは、一ノ瀬蓮。
彼へと伸びる一本の糸を見た瞬間、花恋は思った。
「もしかして……これって、運命!?」
恋に夢見る少女と、恋を特別だと思っていない少年。
個性豊かな友達と、ちょっとくだらない能力。
笑って、騒いで、空回って。
ときどき真剣に悩みながら――
花恋は「運命」の意味を、少しずつ知っていく。
これは、運命を信じる少女が、自分の「好き」を見つける恋の物語。