あらすじ
二輪のレースシーンを描いてみたい。
そもそもの始まりは、そんな欲求でした。
別で構想していた『現代の付喪神は時計の姿で顕現する』本編の前日譚として、父の話を2話くらいに収めるつもりだったのですが。
高度成長期に生きたメカニックと、その腕に巻かれた1941年製のクロノグラフ。
本来もっとも「機械の声」を必要とする仕事にいながら、その声を聞くことができないまま、自力で同じところへ辿り着いていく父。
町工場、クルマ、二輪レース。
彼をとりまくさまざまな人びととともに、戦後の日本が大きく変わっていく時代を描いていきます。
……などと掘っているうちに、気づけば14話に膨れていました(笑)
本編は本編からでも読める形で、これから描いていく予定です。
その本編に登場する「現代の付喪神」たる存在が、なぜ生まれ、そして人間や機械との関わり方を変えていったのか。
一つの時計が三代にわたって人間と機械を見続ける物語の、2番目の一編です。
本来の時系列では、
外伝1 祖父編
↓
外伝2 父編
↓
本編 片桐疾風編
となります。
魔法なし、転生なし、異世界でもない。
現実世界に、ちょっとした妄想をトッピング。
その2番目の舞台は、日本の高度成長期の町工場です。