あらすじ
洪水で没落した男爵家の長女リリアは、家族のために大切なお見合いへ向かう朝、乗合馬車に乗り遅れてしまう。絶望する彼女の前に現れたのは、社交界随一の美男子と噂される銀髪の伯爵、アレクシス。親切心で馬車に乗せてくれた彼こそが、実はこれから向かうサロンで待つ「お見合い相手」その人だった――。
家族のために、と自分の幸せを後回しにし続けてきたリリア。そんな彼女に、アレクシスはまっすぐな言葉と行動で「君はそのままでいい」と伝え続ける。祖母の厳しい試験、社交界からの心無い噂、侯爵令嬢との対立――幾多の試練を越えて、二人はゆっくりと、でも確かな絆で結ばれていく。
「役に立たなければ愛されない」と思い込んでいた少女が、ただ自分自身として愛される場所を見つけるまでの、王道シンデレラストーリー。