あらすじ

桜刻神社の境内には、一年中満開のまま散ることのない『不変の桜』がある。 そしてそこには、大きな耳と尻尾を生やした自称・巫女――妖怪「こはく」がずっと居座っていた。 「ねえ、遊ぼうか! お揚げちょーだい!」 「……今、忙しいっていったろ」 圧倒的な力を持つくせに、食い意地が張っていて、ちょっと残念。 気軽に人間を神隠しにしたり、「時間を戻す」と言い出して周囲を絶望させたりする彼女を、神主の少年・ゆきとは毎日頭を小突きながらツッコミを入れる。 「気軽に神隠しするんじゃない! 解釈違いだ、いい加減理解しろ!」 「もー! せっかくいいことしたのに!」 喧嘩しつつも、桜の下でお揚げを食べる、穏やかで騒がしい日常。 けれど、彼女には終わりがない。 いつか自分が動かなくなった後も、彼女はきっと、この桜の下で、次の『番人』を待つ――。 ボケとツッコミの果てにある、切なくも愛おしい、人と人外の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/10/04
  • 現在の作品常世の巫女と、現世の番人