あらすじ

「お幸せを祈っているかどうかは、聞いてもらえませんでした」 王都の片隅で小さな代筆室を営むアメリアのもとに、婚約破棄された令嬢がやってきた。 差し出されたのは、相手の幸せを祈り、あらゆる請求を放棄する返事の見本。 けれど彼女が本当に伝えたいのは、母のブローチと預けた財産を返してほしい、ということだった。 アメリアが書いた、銅貨五枚の返事。 その下書きを手に店を訪れたのは、令嬢の兄――「冷徹侯爵」と噂されるセオドア。 誰より厳しいはずの彼は、妹の言葉を聞きそびれたことを、静かに謝った。 仕事の手紙から始まり、梨の焼き菓子の話、仕事のない日の約束へ。 少しずつ近づく二人の前に、持参金を返さない婚姻仲介業者と、アメリアの名を騙る偽の手紙が現れる。 他人の気持ちを勝手に美しくしてしまった過去から、恋文だけは断り続ける手紙屋。 そんな彼女へ届く求婚の手紙は、侯爵様が自分で書いた、不器用で真っ直ぐな一枚だった。 財産と名誉を取り戻す事件も、二人の恋も、結婚とその後まで決着する全18話完結作。

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小説を読もう2026/10/04
  • 現在の作品婚約破棄の返事は代筆で結構です ~恋文は代筆しない手紙屋ですが、冷徹侯爵様から求婚の手紙が届きました~