あらすじ

結婚三周年の朝。私、テレーゼは、ようやく離婚届を出しに行くはずだった。 相手は、笑わない判事として名高いギデオン・ヘルツ伯爵。三年間ろくに目も合わせてくれなかった夫の署名は、昨夜「好きにしろ」の一言つきで済んでいる。あとは出すだけ。……だったのに。 家を出る直前、夫が階段から落ちた。目を覚ました彼は、結婚してからの三年間を、きれいさっぱり忘れていた。 「私は、妻の名を呼ぶ夫になると決めていた。その私が、三年も君を放っておいたと? 許せん。昨日までの私を起訴する」 被告は、昨日までの夫。証人は、なぜか私。 離婚は、判決が出るまで保留だそうです。……判決って、いつ出るんですか。 不器用すぎる夫の三年分の「罪状」を、本人が自分で裁いていく。 冷たかったはずの旦那様の、私が知らなかった顔と、あの三年の本当の理由とは――。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/10/04
  • 現在の作品離婚届を出す朝、記憶を失った旦那様が「昨日までの自分」を起訴しました ~判決が出るまで、離婚は保留だそうです~