あらすじ
王都の最下層――スラムで生きてきた少女、ニル。
ある時、彼女は見知らぬ巨大迷宮で目を覚ます。
周囲にあるのは死体と異形、終わりの見えない暗闇。出口も、まともな食べ物もない。
生き延びるため、ニルが口にしたのは――人ならざるものの肉だった。
異形を喰うたび、身体は少しずつ変わり、力を増していく。
やがて、死んだはずの姉・ゼナの声まで聞こえるようになった。
なぜ自分たちはここへ放り込まれたのか。
この迷宮は何なのか。
そして、その先に待つ世界とは。
これは、選ばれた英雄の物語ではない。
捨てられた少女と、死んだ姉。
二人が喰って、生きて、時には笑いながら、理不尽な地獄を歩き続ける物語。
人間でいられるかなんて知らない。
お姉ちゃんと生きられれば、それでいい。