あらすじ
小柳優、高校二年生。地方の進学校に通う、ごく普通の高校生。毎朝母親に起こされ、眠い目を擦りながら学校へ向かい、友達とくだらない話をして、授業を受ける。そんな、何の変哲もない毎日を繰り返していた。恋愛なんて、自分には関係ない。そう思っていた。ある日の放課後、忘れ物を取りに教室へ戻った優は、風に揺れるカーテンの向こうに、一人の少女を見つける。夕暮れの光の中で、静かに空を見つめる彼女。それが、二人の始まりだった。名前も知らない。どんな人なのかも知らない。それでも、なぜか彼女のことが気になって仕方がなかった。少しずつ言葉を交わし、少しずつ距離が近づいていく二人。いつも通りだった毎日は、いつしか彼女を中心に変わり始めていた。そして優は、初めて誰かを好きになる。これは、どこにでもいる高校生が、たった一人の君と出会い、恋を知り、そして大切なものを見つけていく青春恋愛小説。――あの日、風に揺れたカーテンの向こうで、僕は君を見つけた。