あらすじ
退職代行として日夜働いていた主人公、ワタルは気が付けば異世界にいた。与えられていたチートスキルは『退職代行』。特定の条件を満たせば、相手を退職させることができる能力だ。職業によるステータス上昇の概念があるこの世界では、ある意味最強のスキルと言えるだろう。......発動条件がとんでもなく厳しいことを除けばだが。
異世界でも退職代行サービスを死んだ目でこなしていたある日、ワタルの元に勇者が現れ、衝撃的な事実を伝えた。
どうやら水面下で人類は敗北し、もうすぐ世界が終わるそうな。その元凶である『笛惑の魔女』を退職させることを条件に、『勇者』を代行し過去に飛ぶことに。
目覚めた場所は、のどかな田舎村ネオシュラーフバッハ村だった。
ゲームのチュートリアルみたいな光の導きに誘われるがまま、癖の強い村人と出会い、仲を育んでいくワタル。
そんな彼の元に、序列7位の肩書を持つ聖騎士がやってきて———。
「どう?私の元で鍛える気はない?」
「結構です」
何も、剣の腕だけが勝敗を分けるわけではないことを教えてやろう。
これは臆病な主人公が送る、知略と策謀に満ちた異世界冒険譚である。