あらすじ
私立秀明館高校の特進トップ・安藤真紀。成果主義の冷たい実家で心を殺して生きる彼女の唯一の存在理由は、大人気インフルエンサーの親友・来栖紗理奈を裏方としてプロデュースし、彼女の「神様」でいることだった。
紗理奈の隠したい古傷をレタッチで消し、ポケットの中で冷たい手を温め合う甘美な密室。
しかし、画面の向こうの大衆による無神経な消費と、休むことを許さない数字の重圧が、ふたりを真綿で首を絞め合う共依存へと追い詰めていく。
炎上の夜、紗理奈は「真紀ちゃんの人生を汚したくない」と言い残して失踪し――。
「満点を取らなくてもいい。不完全なままで、ただ生きてて」
過剰な成果主義の呪縛を打ち砕き、画面の向こうから生身の温もりを取り戻す、全四章・壊れて愛し合う少女たちの救済心理ドラマ。