あらすじ
「おいおい……100円ライターが、宮廷魔道士の火炎スクロールより高いってどういうことだ?」
地方の国道沿い、赤字すれすれのフランチャイズコンビニ「サンライズマート」。
雇われ店長の三上徹(32)は、本部の理不尽なノルマと廃棄コストに胃を痛める日々を送っていた。
ある深夜3時、徹がバックヤードの搬入口を開けると――そこは荒涼とした異世界のダンジョン前だった。
空腹で行き倒れていた女戦士に、廃棄予定の「熱湯入り激辛カップ麺」を差し出したことから運命が狂い始める。
彼女が代金代わりに差し出してきたのは、拳大の超高級魔石。
さらに、火打石に苦労する冒険者に「使い捨てライター」を売れば、銀貨の山が転がり込む。
「これ……うちの店のゴミ同然の日用品を流し込んだら、いくら儲かるんだ?」
徹は現代のフリマアプリや法人化を駆使して現金を合法的にプール。
問屋からトラック単位で日用品を底値買いし、異世界へと雪崩のように送り込む!
・極寒の迷宮でミスリル防寒具扱いされる『貼るカイロ』
・傷口を一瞬で塞ぎ、神殿の聖女を狂信者に変えた『キズパワーパッド』
・油と小麦をダンピングして潰しにかかってきた大商会を、原価数十円の『PBサラダ油』と『揚げたてフライドチキン』の暴力で逆包囲!
さらに徹は、個人商店の枠を飛び越える。
荷馬車に工業用ベアリングとラジアルタイヤを換装し、異世界初の【ハブ&スポーク定時配送網】を確立。
王都の一等地を買い占めて【24時間営業のドミナント集中出店】を叩き込み、旧態依然とした商業ギルドをシステムと資本の力で完膚なきまでに叩き潰していく――。
「流通コストの桁が違うんだよ、お嬢さん」
クールな女戦士も、没落令嬢も、敵対していた大商会のツンデレ副会頭も、胃袋と現代グッズを握られていつの間にか徹の隣でチョロイン化!?
一介の赤字コンビニ店長が、世界経済を裏から牛耳る大商社の社長へ君臨する、痛快&手堅い現代物流・内政ファンタジー!
※異世界で国家を動かす存在になっても、現実世界では相変わらず夜勤で肉まんを補充しています。