あらすじ
2015年9月18日。
蝦蟇湖の湖畔で、バラバラにされた一人の男の遺体が発見される。身元は、ほどなくして判明した。
白鳥京介。
事件を担当する刑事は、10年前の京介を知る元同級生たちに話を聞く。
そこで浮かび上がってきたのは、誰も深く考えなかった一人の少年の「普通ではない記憶力」だった。
京介は、誰かが何気なく口にした言葉や、数年前の些細な出来事まで正確に覚えていた。
しかし、それは特殊能力と呼べるほどのものではない。
京介自身も、自分の記憶力を特別なものだとは思っていなかった。
ところが、同級生たちが過去を振り返る中で、一つの奇妙な事実が明らかになる。
京介には、どうしても思い出せない記憶があった。
それは、2003年。
高校1年生だった頃に起きた出来事だった。