あらすじ
姉の代わりに、異国の王族セドリックとの政略結婚を引き受けたアルド。
幼い頃に両親を亡くし、王家に迎えられた彼にとって、この婚姻は姉を守り、これまでの恩を返すためのものだった。
自分が幸せになる必要などない。
役目さえ果たせれば、それでいいと思っていた。
けれど夫となったセドリックは、アルドが想像していたような相手ではなかった。
「君はどうしたい?」
「嫌なら言って」
「僕は君と過ごすのが好きだ」
急かさず、押しつけず、それでもいつも自分を見てくれる。
いつしかアルドは、彼の帰りを待ち、一緒に過ごす時間を楽しみにするようになる。
けれど、自分の気持ちを伝えることに慣れていないアルドと、無理をさせたくないセドリックは、互いに「相手のため」と距離を置いてしまい――。
これは役目でも、恩返しでもない。
「ここにいたい」
そう初めて自分の望みを選んだ青年が、愛する人のもとを「帰る場所」にするまでの物語。
政略結婚から始まる、じれじれ・すれ違い・溺愛BL。
R15/ハッピーエンド。