あらすじ
アストレア王国の王太子、アルフォンス・フォン・ヴァルクレイン・アストレア。
彼には、隣国ルーヴェリア皇国の第二皇女、ヴィオレッタ・アデライード・フォン・ルーヴェリアという婚約者がいた。
両国の友好を結ぶための政略婚約。
しかしヴィオレッタは、王太子であるアルフォンスに「婚約者である自分を何よりも優先すること」を求めていた。
朝も昼も夜も政務に追われるアルフォンスにとって、その要求は次第に大きな負担となっていく。
そんなある日、三国の王侯貴族が集まる親善舞踏会が開かれた。華やかな会場で、いつものように国王や皇帝たちが談笑する中、突然、中央階段から大きな声が響き渡る。
「アルフォンス様!」
会場中の視線が、一斉に階段へ向けられた。
そこに立っていたのは、婚約者のヴィオレッタと、アルフォンスの弟、第二王子ルシウスだった。
そしてヴィオレッタは、集まった大勢の貴族たちを前にして、堂々と口を開く。
「本日をもって、あなたとの婚約を破棄いたします!」
その瞬間、舞踏会の空気が一変した。