あらすじ

「お前などいなくても、何ひとつ困らん」 王太子の婚約者として八年間。 眠る間も惜しみ、国のために薬を作り続けてきた宮廷調薬士エルザ。 けれど彼女の功績はすべて奪われ、 「地味で能無し」 「薬草を刻むことしかできない女」 と嘲笑され、婚約破棄の末に王城から追放されてしまう。 外套すら与えられず、嵐の夜にひとり放り出されたエルザ。 泥の中で力尽きかけた彼女の前へ現れたのは―― 空を覆う真紅の巨竜と、隣国最強の竜騎士だった。 幾つもの戦場を制し、 「戦場の死神」と恐れられる冷徹な公爵、ライオネル・グラディウス。 誰もが恐れる彼は、なぜか傷だらけのエルザを見た瞬間。 泥の中へ跪いた。 「恥じるような手ではありません」 「その手が、薬を作ってきたのでしょう」 そして告げる。 「グラディウスには、あなたを必要としている者がいます」 「薬が必要なのですか」 「あなたが必要です」 隣国へ渡ったエルザを待っていたのは、 奪われない研究成果。 好きなだけ使える薬草。 自分の名で認められる薬。 そして――過保護すぎるほど自分を大切にしてくれるライオネルとの日々。 一方。 「エルザなどいなくても困らない」 そう言い切った王国では、彼女を追放した直後から薬が作れなくなり始めて――。 捨てられた調薬士が本当の価値を認められ、 冷徹な最強竜騎士に一途に囲い込まれながら、 奪われていた人生と幸せを取り戻していく。 追放ざまぁ×お仕事無双×過保護溺愛の異世界恋愛。 これは、 「必要とされるために自分を削る」ことしか知らなかった少女が、 「何もできなくても、ここにいていい」 そう教えてくれる人と出会い―― 初めて、自分のための人生を選び直す物語。

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カクヨム
カクヨム2026/10/03
  • 現在の作品「地味で能無し」と追放された調薬士ですが、隣国の冷徹な竜騎士様に囲い込まれて毎日めちゃくちゃ愛されています