あらすじ
定期テストは常に全教科100点、東大A判定。
世の中の問題はすべて「解かせるため」に作られていると信じ、スマートに正解を出し続けてきた高校生・幾原空(いくはら そら)。
だが高校2年の1学期、彼の前に「解けないテスト問題」が現れる。
定石が通用しない問題を残して90点を取った空に、突如転入してきた謎のお嬢様・有栖川(ありすがわ)ゆきが言い放った。
「アンタがつまんない不良品だから解けないのよ」
100点を取った彼女に導かれて向かったのは、旧校舎の寂れた教室。
床一面に敷き詰められた巨大な白紙と、そこに書き殴られた無数の試行錯誤の痕跡。
そこで空が知ったのは、模範解答の美しさではなく、泥臭く足掻いた先にある数学の「必殺技」の快感だった――。
答えのある世界しか知らなかった少年と、深窓の令嬢が紡ぐ、熱く美しい学園数学ストーリー!